はじめに
大人の歯列矯正は今や一般的になりつつありますが、その治療には高額な費用と長い時間がかかります。そのため、最適な矯正歯科医院を選ぶことは非常に重要です。20代でワイヤー矯正を経験した筆者が、実際の経験をもとに、失敗しない歯科医院選びの4つの重要なポイントをご紹介します。
※あくまで一個人の体験談に基づいたものです。医療情報は歯科医院で確かめるようにしてください。
矯正歯科医院を選ぶ際の4つチェックポイント
通院しやすさ
歯列矯正(特にワイヤー矯正)は月に一度は通院が必要です。通院できない月が生じる=矯正終了が遅くなります。当たり前のことですがスムーズな矯正治療のために、通いやすさは非常に重要です。
「日本矯正歯科学会の認定医」以上か
矯正治療に関するある程度の臨床経験を持つ歯科医師を、日本矯正歯科学会が「認定医、指導医、臨床指導医」として認定を行っています。歯列矯正は歯科医師免許さえ持っていれば扱うことができてしまいます。
しかし、実際に矯正治療を受けてみて、矯正治療は見た目だけでなく歯のかみ合わせの微調整まで行うため、非常に高い専門性を必要とする治療だと感じました。筆者の場合も、歯並びがきれいになってもう矯正終わりかな?と思ってから数か月は噛み合わせの調整が必要でした。
認定医以上の資格がなくても歯列矯正が上手な歯医者さんはいるかもしれませんが、高額&長期の矯正治療においては、回避できるリスクは避けた方が良いでしょう。
日本矯正歯科学会の認定医・指導医・臨床指導医はこちらから検索できます。
矯正歯科医師との相性
カウンセリングの際は、矯正歯科医師との相性もチェックしましょう。
保定期間も含めると5年ほどのお付き合いになります。
相性なんて分からない、という方もいるかもしれませんが、まずは不安な点はどんどん質問をしてみましょう。その受け答えからも先生の人となりは垣間見えます。
筆者の場合、日本矯正歯科学会の指導医(認定医よりも希少)の先生の有料カウンセリングを受けましたが、以下の出来事がありその先生とは相性が悪いと判断しました。
- 高圧的な物言いをしてくる(「相当ひどい歯並びですよ」と言われました笑)
- 待合室で他の患者さんが「今日機嫌悪かった…」とつぶやいていたこと
- カウンセリング時に他の患者さんの症例写真をモザイク、目隠しなしで見せてきたこと(外部に出すときはちゃんとしているかもですが…)
「いくら相性が悪くても技術力さえ高ければよい」という方もいるかもしれませんが、
筆者の場合は、認定医持ちで特に違和感を感じなかった先生に矯正をお願いし、満足のいく矯正治療が受けられましたので、指導医の先生を選ばなくても問題はありませんでした。
最低3件はカウンセリングに行き、先生との相性を比較検討した上で納得して治療に進むことが重要です。
矯正歯科医師が常駐しているか
特殊ケースかもしれませんが、筆者は一般歯科医院に矯正歯科医師(認定医)が月に何度か出張する、矯正歯科医師”非”常駐タイプの医院で矯正治療を受けました。
このタイプの矯正にはメリットとデメリットがあります。
【メリット】
- 同じ歯科医院で一般歯科の処置を受けることができた
矯正治療中も抜歯や歯のクリーニングなど、意外と一般歯科での処置が必要な場合は多いです。
- スクリューアンカーの埋め込みができた
筆者の場合、スクリューアンカーという金具を歯茎に埋め込む必要がありました。
矯正専門医院ではその埋め込みのために2時間ほど離れた提携歯科医院に行く必要があると言われましたが、筆者が治療を受けた医院ではインプラントも扱っていたため、同じ歯科医院で処置が受けられました。
【デメリット】
- 予約をとれる日が限定される
矯正歯科医師が出張するタイミングでしか予約が取れませんでした。だいたい第〇土曜日、のように決まっていたため、そこでは予定を入れないようにしていました。
- トラブル時に対応してくれない
→トラブルにも対応します、とHPに書いていましたが、一度ブラケットが外れてしまった際は「次の調整日までそのままでいいです」と言われ、対応はしてくれませんでした。
まとめ
実際に矯正治療を経験した筆者の経験から、矯正歯科医院を選ぶ際の4つのチェックポイントをお伝えしました。
歯列矯正は長期にわたる治療ですので、矯正歯科医院選びは慎重に行うべきです。通院しやすさ、認定医の資格、医師との相性、常駐の有無といった4つのポイントをしっかり確認し、納得のいく治療を受けることが大切です。私の経験が、皆さんの医院選びの一助となれば幸いです。
Umiがやってみたことが誰かのお役に立ちますように。
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